投資と経済 GOEMON

会社経営10年目のアラサー🏙️/2023年6月からブログ執筆本格開始/ 株式投資や社会人のスキル向上に役立つ記事を書いています。

一貫性と信頼性:無料かつ努力だけで得られるブログのグロースハック


オンラインでコンテンツを発信する上で、誰でも無料かつ努力だけで得られ、とても効果的なグロースハックは「一貫性と信頼性」の獲得だ。

記事や動画、ツイートをクリックして見た後、そのクリエイターのページへ飛び、コンテンツ一覧を眺めた上でフォローをせずにそっと閉じた経験は誰にでもあるだろう。

・入り口となったコンテンツと普段配信しているコンテンツが違った
例:「PayPayでポイント獲得が2倍になる裏技!」を見てからプロフィールに飛んだが、いつもは朝ごはんと晩ごはんの自炊写真ばかり上げている。

・コンテンツ頻度がよくわからない
例:ヘッダーには毎週更新!と書いてあるが、実際には1ヶ月に1回だったり、2ヶ月に1回だったりであまり更新されていなそう。

こうした過ちはせっかく訪れてくれたユーザーの期待を裏切ると共に、新しくコンテンツを配信し始めたクリエイターにとっては大きなチャンスを逃すことになる。

そして、これはお金を全くかけずに努力だけで獲得できる「一貫性と信頼性」で解決できる。今回はなぜこれが大事なのか、昨今のオンラインコンテンツの消費のあり方やプラットフォームのアルゴリズムといった観点から解説していく。

競争激化で諦める人が増えている

オンライン上で記事や動画を配信しても誰にも見られず、数ヶ月で諦めてしまう人が一昔前より増えたように感じる。

文章、動画、音声、写真、通信環境の発達によって配信できるコンテンツ形態が増え、それに伴い参入するプレイヤーの数も爆増した。10年前にネット上でコンテンツを配信すると言えば、文章が大多数を占めたが、徐々に写真や動画といったデータ量の多いコンテンツでも簡単に配信できるようになったことが要因だ。しかしプレイヤーが増えた一方で、コンテンツを消費する人数とその消費量もまた増えた。

トータルで考えると、1コンテンツあたりがリーチできるユーザーの数は増えているのかもしれないが、アルゴリズムも進化し、新規参入者のコンテンツが人の目に触れることは難しくなっている。

記事や動画をアップしてみても、カウンターが0のまま動かないことはザラだ。

新規クリエイターのコンテンツとプラットフォーム

プラットフォーム側は良いか悪いか判断の付いていないコンテンツを多くのユーザーに垂れ流す訳にはいかない。

ユーザーがクリックしてそのコンテンツを閲覧した際に、プラットフォーム内の滞在時間を増やしてくれる良いコンテンツなのか、それともブラウザバックしたりアプリを閉じたりさせるような悪いコンテンツなのか、新規クリエイターのコンテンツはデータが少なく、判断がつかないからだ。AIが発達しようとアップ仕立ての記事や動画が好まれるか即時に判断することは難しい。

リスクを負って良し悪しのわからないコンテンツを流すよりも、そのプラットフォーム内で実績のあるクリエイターのコンテンツをおすすめした方がユーザーの満足度の高さは保証されやすい。それ故に、各プラットフォームに大量の既存クリエイターが存在している今、新規クリエイターのコンテンツを差し込む余地は少ない。

では、新規参入者のコンテンツは埋もれたままで、どんなに良いコンテンツを発信しても見られないのだろうか?

そんなことはない。

なぜならば、新規クリエイターが居なければ、プラットフォームは衰退してしまうからだ。既存クリエイターだけでは新しいモノが生まれづらいし、時代の変化と共に求められるコンテンツは変わる。だからこそ、プラットフォームには新しい風を吹き込んでくれるクリエイターは必要なのだ。

しかし前述の通り、リスクを負って良し悪しのわからないコンテンツを多くのユーザーへ垂れ流すわけにもいかない。

新規クリエイターに与えられる僅かなチャンス

そこで多くのプラットフォームは新着順でソートしたコンテンツページを作ったり、一定の低い割合で"関連"や"オススメ"の1つとして、新規クリエイターのコンテンツを少しずつ露出させることがある。ほとんどのクリエイターは視聴回数やいいね!数といった、人気度が図れる数字をパッと見て「10Viewの動画」や「0いいね!の記事」なんかはスルーしてしまうが、数%のユーザーはタイトルやサムネイルが気になればそのコンテンツを試してみてくれる。

この僅かなユーザーが訪れ、コンテンツを試しに消費してくれるタイミング、これが数少ないチャンスなのだ。

このタイミングで、記事や動画を最後まで閲覧されたか、いいね!やコメント、シェアなどが行われたか、そうしたシグナルをプラットフォーム側は分析している。プロフィールページへ飛んで、他のコンテンツも閲覧され、フォローまで行われればプラットフォームからの評価はグンと上がるだろう。

それらの数字が良好なら「この新規クリエイターのコンテンツは質が高いのかもしれない。もう少しオススメするユーザーを広げてみよう」とアルゴリズムが判断してくれる。逆に、冒頭だけチラっと見て離脱されてしまったら、それは「悪いコンテンツ」とみなされ、数日後にはそのコンテンツが"関連"や"オススメ"として誰かのフィードに流れることは無くなるだろう。

チャンスを掴むための一貫性と信頼性

そしてこの少ないチャンスを掴むために大きな役割を果たすのが冒頭で述べた「一貫性と信頼性」なのだ。

渾身の1記事を仕上げ、「これは物凄くイイ記事が書けた!読んで貰えたら絶対に満足してもらえる」と鼻息荒くパブリッシュしたものの、5人にしか見てもらえずに萎えた経験は誰にでもあるだろう。しかし、そこで辞めてしまったら、その労力は本当に何も意味をなさないものになってしまう。いつ、どのタイミングで自分のコンテンツへ最初の数十人の訪問者が来るかはわからないものだ。

仮に3ヶ月後、同じプラットフォーム内で50万人のフォロワーを抱えるクリエイターが、自分のそのコンテンツと似た内容を発信したとしよう。

そのコンテンツはバズりにバズって100万Viewを記録。さらにコンテンツの"関連"に自分の記事が1%の確率で表示され、表示されたうちの2%のユーザーが訪問してくれたら、200人にもなる。

甘めに想定し、その渾身の記事はクオリティが高く、200人全員が満足してくれたとしよう。さぁ彼らはプロフィールへ飛び、この人はいつもどんな記事を書いているのだろう?と見てみる。

最新記事:3か月前

スッ「閉じる」

「最後の記事が3か月前の更新だから、そろそろ新しい記事が配信されるかな?フォローしておこう」と思ってくれる心優しい人はそういない。大半は最終更新が数ヶ月も前で終わっていたら、期待外れ感と共に他のコンテンツを探しにいってしまう。

一方で、もし毎週1記事(難しければ2週間に1記事でもいいが)、同じクオリティで配信を続けていたらどうだろうか?他の記事も読んでみたくなるし、そちらも面白ければフォローボタンを押す可能性が遥かに高まらないだろうか。

さらに、入り口となったその記事と同じ記事カテゴリーや主張の内容、サムネイル、文体や雰囲気がどの記事も統一されていて、「この人はこういう性格でこういう考えを持った人なんだな」と知った上で気に入れば、ほぼ確実にフォローして貰えることだろう。

これが「一貫性と信頼性」の効果だ。

信頼性にはフォロワー数やいいね!数といった数字で現れ簡単には獲得できないものを含め、様々なものがある。しかし、更新頻度やサムネイルの統一、主張内容といった無料かつ努力でいくらでも獲得できるものもある。

そして、これらの「一貫性と信頼性」は無料かつ努力だけで手に入るとは思えないほど効果的なグロースハックなのだ。

「誰でもないクリエイター」にとっては最重要

特に、「誰でもないクリエイター」、つまり、元々なにかの分野で有名だったり、Googleに努めていたり、シリコンバレーでVCをしていたり、大きなコンテストの優勝経験があったり、そのような輝かしい実績が無い、または公開したくないクリエイターにとっては最重要とも言えるものなのだ。

「誰でもないクリエイター」は第三者から見れば信用に値するものが最初はなにもない。コンテンツの中身から入り、興味を持ったら、その人のプロフィールページを見てどのような人かを判断するしかない。

その時に、不真面目そうだったり、嘘をつきそうだったり、コロコロ意見を変えそうだったり、更新が止まりそうだと思われたら、それを上回る何かを「誰でもないクリエイター」が与えられるだろうか?

それは難しいだろう。

だからこそ、少ないチャンスを活かすために誰にも見られない初期の頃から地道に積み上げる「一貫性と信頼性」が大切なのだ。

noteを含めたブログ、YouTubeやTwitchといった動画や生配信、Twitterのような短文共有サービス、Spotifyなどのポッドキャスト、コンテンツ形態は違えど、このグロースハックはどのクリエイターにとっても有益であることは間違いない。

自分は典型的な1記事入魂タイプで、1日かけて書いた記事をパブリッシュし、それが10人にも読まれずに萎えてプラグアウト。数週間から数ヶ月の充電期間を経てまた1記事入魂。また電池切れ。

そんなことを繰り返すことが多かった。

しかし、この「一貫性と信頼性」を意識してからは、まず最低限の半年間は同じスタイルで続けてみようと思えるようになった。

ぜひ同じようにコンテンツの配信が続かずに悩まれている方は私と同じように続けてみて欲しい。

そして半年後、1年後にお互いに成長していることを願っている。

おまけ

一貫性、そして「記事執筆に対して、真面目に本気で取り組んでいる」ことをアピールするためにサムネイルを2週間前の記事から一新した。

3時間ほどかかったが、変更前の文字のみのサムネイルと比べて明らかにイメージが違うことが伝わるかと思う。

記事を読んだ後、プロフィールページへ推移した際に以前のサムネイルと今のサムネイル、どちらが並んでいたらフォローしてみようかと思えだろうか。

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最新のサムネイル

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下半分が以前のサムネイル