米国スマートスピーカー事情、日米決算の所感、Appleのサービス売上増など
おはようございます、GOEMONです。
今週はホントに米国IT企業の決算が多くて、盛りだくさんでしたね。昨日Twitter, Facebook, Google, Microsoftは昨日記事でも触れましたが、テスラやApple、Amazonなど。Spotifyもありました。米国企業は新コロ影響あれど、売り上げが伸びている会社が多く、次の四半期が減益となりそうというコメントが多くありました。
対して国内で拙者がチェックしているゲームとITベンチャー企業はコーエーテクモやAiming, バンクオブイノベーション、enishなどの決算が発表されましたが、コーエーテクモ以外はなかなか大変な模様。
そもそも国内の中堅タイトルが微妙な状況ですので、やはり強いIPを持っていないとしばらくは厳しそうです。IP許諾を得て手堅くいくか、今の中堅タイトル狙いではなく、もっとカジュアルなものを量産して数でカバーするかの二択が迫られますが、まだキャッシュのある会社はもう1発オリジナルを狙っていることもしばしば。
がしかし、オリジナルで今から当てるにしても、よっぽどのゲームではないと初速は出てもすぐに飽きられて売上が落ちてしまう市況ですから、あまりにも開発費がかかってしまうといよいよ復活の一発も出せないほどに体力が落ちてしまうでしょうね。
新コロがどのくらい長期に渡って外出を控えることになるかにもよりますが、少なくとも年内は例年より家で楽しめるエンタメに時間が割かれるでしょうから、今年が勝負所か。
前置きが長くなりましたが、本日のニュース。
新型コロナ禍でスマートスピーカーの利用頻度が米国の若年層を中心に増加
巣ごもり需要でスマートスピーカーも伸びているようです。これまであまりスマートスピーカーのレポートは見かけなかった気がしたのですが、米国内ではニュースや音楽、エンタメ情報をスマートスピーカーで利用する時間が増えているとのこと。
拙者が音声認識デバイスをほぼ使わない派なので、ちょっと疎いのですが、スマートスピーカー周りの事業はコンテンツ作ったりなんだりでデバイスメーカー以外がどれだけ儲けられるのか。米国成人では6,000万人が所有しているとのことで、そろそろ意識的に使わないと時代遅れになってしまいますね..
『フォートナイト』公式世界大会「Fortnite World Cup」が中止
先日、同時接続者数が1,230万人という化物記録を達成したバトロワゲーム Fortniteの世界大会「Fortnite World Cup」が中止に。
まぁしょうがないですね。League of Legends の春の世界大会 MSI 2020も中止になってしまいまして、ゲームの大会を見るのが楽しみだった拙者もがっかり。
選手のモチベーションも落ちてしまうでしょうから、他の形でケアが必要ですね。
Apple決算は微増収減益、サービスの売上高は過去最高
AppleのFY2020 Q2の決算が発表されました。
売上高は前年同期比1%増の583億1300万ドル、純利益は3%減の112億4900万ドル
iPhoneは7%減の289億6200万ドル。MacとiPadもそれぞれ3%と10%の減少
「AirPods Pro」や「Apple Watch」、「HomePod」などのウェアラブルやアクセサリは23%増と好調だった。ハードウェア全体としては3%減
サービスは17%増で過去最高の133億4800万ドルだった。このカテゴリーには、iCloud、FaceTime、アプリストアのApp Store、動画配信サービスのApple TVとApple TV+、ゲーム配信サービスのApple Arcade、Appleの直販店、有料サポートのApple Careなど
という具合の数字。デバイスは年々価格が高くなってますし、最近のiPhoneはしっかり2年使えるだけの耐久性になってますから、毎年買い替える人や新規のユーザーも徐々に集まりにくくなっているのでしょうかね。
iPadは先日発表された新作がなかなか良さそうなので、次の四半期に期待がかかります。
サービスは巣ごもり需要でアプリの売上が伸びているというレポートがいくつもありましたから、このままの勢いがしばらくは続きそうです。
また、米国ではApple Newsというニュースアプリが提供されていて、このサービスがかなり伸びている模様。AmazonのKindle Umlimitedのニュースと雑誌特化版のようなイメージなのですが、有料版は月額9.99ドルで読み放題になります。有料版ではなく、無料版含めての数字だと思いますがApple NewsのMAUが1.25億人にまで達しているとのことです。
後発のゲーム実況アプリ「Facebook Gaming」は、どこまでユーザーの支持を得られるか
以前にも取り上げたFacebook Gaming。日本国内では全く認知されていないし、ストリーミングをしている人も居ないでしょうけど、米国ではMicrosoftのMixerのように有名な配信者と独占契約を結んで獲得に励んでいます。
ですが、ザっと見た感じMixerより少し人気の劣るレベル感の配信者が多く大成功とまではいってない印象。
拙者が好きで見ていたTwitchの配信者もFacebookへ移行してしまったのですが、移行してから全く見なくなってしまったし、その配信者のYouTubeチャンネルも伸びが鈍化してしまいました。
それでも記事によると視聴時間は前年比で4倍に伸びていて、Twitchの1/6、YouTubeゲームチャンネルの半分ほどらしいので、想像していたよりめちゃくちゃ多い印象を受けます。
eスポーツ系のタイトルの配信者を囲っている印象が強いのですが、それにしては機能がカジュアルなゲーマーが気軽に配信できるような感じも見受けられて、どの方向に定めるかがまだ決まってないようなサービスです。
しかしながら、長年ゲーム実況を見てきて、このカテゴリーのサービスはビッグタイトルで地位を掴めばそのタイトルの視聴者はかなり独占できるというチャンスがあるのも事実。今後、世界的に人気になるタイトルが出た時に上手く配信者と視聴者を囲うことが出来れば「〇〇見るならFacebook Gaming!」となり、そこから他のゲームの視聴者も底上げできるでしょうから、一概に今微妙だからといってダメやな、と決めつけるのは早いかと思われます。
それでは本日は以上です。
一昨日からAimingとバンクオブイノベーションの決算分析をアップするすると言いながら、まだ記事が書き終わっていないので土日とGWで随時アップしておきます。
ではまた!